オランダのソースを表示

[[画像:Amsterdam (NL), Munttoren -- 2015 -- 7233.jpg|thumb|アムステルダムの{{仮リンク|ムントトーレン|nl|Munttoren_(Amsterdam)}}]]
'''オランダ'''（{{Lang-en|Holland}}、'''和蘭'''、'''和蘭陀'''）、'''オランダ王国'''（{{Lang-en|Kingdom of the Netherlands}}）は、[[ヨーロッパ]]の北西に位置するオランダ本土と[[カリブ・オランダ]]から成る[[王国]]。オランダ本土は、[[北海]]に面した[[ライン川]]・[[マース川]]の[[デルタ地帯]]にあり、首都・[[アムステルダム]]や[[ロッテルダム]]は、中部ヨーロッパを後背地とする貿易港で、国際的な商業活動の中心地として栄えてきた。国土の約4分の1の標高が海面より低く、土地を堤防や砂丘で囲い、灌漑によって拓いた農牧地で園芸作物の栽培や酪農が行われている。2016年現在、総面積約3.7万km<sup>2</sup>に、総人口約1,698万人が暮らしている。

工業では、[[石油精製]]・[[化学]]工業、製鉄・金属製品、電気機械などの生産が主。北部の低地や北海で[[天然ガス]]を生産しており、エネルギー自給率は100％近い。かつての植民地大国としての歴史に由来して、[[菓子]]などの食料品の加工や[[宝石]]の加工も盛ん。2000年代にかけて農業から工業への転換が進み、2015年現在の第1次産業人口は2.1％、第2次産業人口は15.2％。同年の失業率は7.0％とやや高水準。

政治体制は[[立憲君主制]]で、国家元首は[[ウィレム・アレキサンダー国王]]。政党は小党分立の傾向が強く、常に[[連立内閣]]の形をとっている。[[NATO]]、[[EU]]の加盟国。

公用語は[[オランダ語]]。民族は約85％がヨーロッパ系（8割が[[オランダ人]]）で、約15％を[[インドネシア]]、[[トルコ]]、[[スリナム]]、[[モロッコ]]などからの移民が占める（2010年時点）。宗教では[[キリスト教]]が約50％、無宗教者が約42％（2006年時点）。

== 地勢 ==
オランダ王国は、ヨーロッパのオランダ本土と、[[カリブ・オランダ]]と呼ばれる[[カリブ海]]にある3つの自治領（[[アルバ]]・[[キュラソー]]・[[シント・マールテン]]）と3つの特別自治体（[[サバ島]]・[[シント・ユースタティウス]]・[[ボネール島]]）で構成されている{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}。

オランダ本土はヨーロッパの北西部に位置し、東は[[ドイツ]]、南は[[ベルギー]]、北・西は[[北海]]に面する、交通の要衝地にある{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}。

「ネーデルラント」は「低い土地」の意味で{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}、国土は[[ライン川]]・[[マース川]]の[[デルタ地帯]]と干拓地（ポルダー）でできており{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}、国土の約4分の1ないし5分の2は標高が海面より低く{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}{{Sfn|竹内|1993|p=86}}、堤防や砂丘で囲まれた干拓地である{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}{{Sfn|竹内|1993|p=86}}。

灌漑によって低湿地を干拓して農牧地として利用しており、[[排水路]]や[[運河]]が発達している。伝統的には[[風車]]が排水に用いられてきた。{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}{{Sfn|竹内|1993|p=86}}

国土の大部分が農地として集約的に利用されており、[[集落]]は堤防の上や海水面よりも高い位置に位置していて、人口密度も高い{{Sfn|竹内|1993|p=86}}。
*2013年の土地利用状況は、耕地107万ha（31.9％）、牧場・牧草地77万ha（23.0％）、森林37万ha（11.1％）{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}。

[[ロッテルダム]]と[[アムステルダム]]は、広い中部ヨーロッパ諸国を後背地に持つ[[貿易港]]で、国際的な商業活動の中心として栄えてきた{{Sfn|竹内|1993|p=86}}。

=== 総面積 ===
*1990年頃 33,948 km<sup>2</sup>{{Sfn|竹内|1993|p=87}}
*2012年 37,000{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=15}}
*2013年 41,900{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}
*2014年 42,000{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}
*2017年 37,000{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}

=== 気候 ===
北大西洋の[[メキシコ湾流]]の影響で、緯度の割に温和で、全土が温帯気候 Cfb（[[西岸海洋性気候]]）にある{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}。

海上から吹き付ける風と曇った天気が多いのが特徴で、年間降水量は700～800mm{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}。夏期は平均気温が16-18℃と冷涼で、冬期は3℃前後{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}。冷夏・暖冬{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}。

=== 主な都市 ===
{|class="wikitable" style="text-align:center"
! 都市名 !! | 人口 <br>{{Small|2011年, 万人}} !! 備考
|-
| [[アムステルダム]] || {{0}}77.9<br>〈106.8〉||首都{{Sfn|竹内|1993|pp=86,87}}{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}
|-
| [[ロッテルダム]] || {{0}}61.0<br>〈100.3〉
|-
| [[デン・ハーグ]] || 49.5 || 王宮・国会ないし政府の所在地<ref>{{Harvtxt|二宮書店|2017|p=337}}および{{Harvtxt|ハンドブック|2013|p=144}}は、王宮と国会の所在地、としている。</ref>{{Sfn|竹内|1993|p=86は、政府・王宮の所在地、としている。}}
|-
| [[ユトレヒト]] || {{0}}31.1 
|-
| [[アイントホーフェン]] || {{0}}21.6 
|-
| [[ティルブルフ]] || {{0}}20.6 
|-
| [[アルメール]] || {{0}}19.0 
|-
| [[ザーンスタッド]] || {{0}}19.0 
|-
| [[フローニンゲン]] || {{0}}18.9 
|-
| [[ブレダ]] || {{0}}17.4 
|-
| [[ナイメーヘン]] || {{0}}16.4 
|}
{{Small|資料：{{Harvnb|二宮書店|2017|p=338}}。〈〉内は都市周辺の地域を含めた人口{{Sfn|二宮書店|2017|p=161}}。}}

== 人口 ==
=== 総人口 ===
*1990年頃 1,476万人{{Sfn|竹内|1993|p=87}}
*1990年 1,489{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=56}}
*2000年 1,586{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=56}}
*2010年 1,662{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=56}}
*2011年 1,670{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}
*2012年 1,671{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=56}}
*2013年 1,676{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|pp=15,56}}{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}
*2016年 1,698{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}

=== 人口密度 ===
*2013年 449人／km<sup>2</sup>{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=30}}
*2016年 455{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

===都市人口率===
*2014年 89.9％{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

=== 動態統計 ===
==== 人口増加率 ====
*0.4％（2000年-2013年平均）{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=15}}

==== 出生率 ====
*1990年頃 12.6‰{{Sfn|竹内|1993|p=87}}
*2012年 10.5‰{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=64}}
*2014年 10.4‰{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

==== 死亡率 ====
*1990年頃 8.4‰{{Sfn|竹内|1993|p=87}}
*2012年 8.4‰{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=64}}
*2014年 8.3‰{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

==== 乳児死亡率 ====
*1990年頃 7.5‰{{Sfn|竹内|1993|p=87}}
*2014年 3.3‰{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

==== 合計特殊出生率 ====
*2014年 1.7‰{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

=== 平均寿命 ===
*2014年 81.3歳（男79.5 女83.2）{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

==== 年齢別人口 ====
{|class="wikitable" style="text-align:right"
! 年度 !! 0-14歳 !! 15-64歳 !! 65歳以上 !! 出典
|-
| 2011年 || 17.5％ || 67.0％ || 15.6％ || {{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=72。2011年1月1日時点。}}
|-
| 2016年 || 16.6％ || 65.1％ || 18.4％ || {{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}
|}

=== 労働人口 ===
==== 産業別人口 ====
{|class="wikitable" style="text-align:right"
! 年度 !! 1次 !! 2次 !! 3次 !! 出典
|-
| 1990年頃 || 4.2％ || 18.0％ || - || {{Sfn|竹内|1993|p=87}}
|-
| 2013年 || 1.9％ || 15.1％ || 83.0％ || {{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=16}}
|-
| 2015年 || 2.1％ || 15.2％ || 74.9％ || {{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}
|}

==== 就業・失業 ====
*2013年の就業者数 8,365千人{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=15}}
*2013年の失業者数 600千人{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=16}}
*失業率
**1990年頃 10％近く{{Sfn|竹内|1993|p=86}}
**2013年 6.7％{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=16}}
**2015年4月 7.0％{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

== SNA ==
=== GNI ===
*2000年 3,934億ドル{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=126}}
*2010年 7,652{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=126}}
*2012年 7,773{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|pp=31,126}}
*2014年 8,904{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

=== GDP ===
*1970年 {{0}}354億ドル{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|pp=120-121}}
*1980年 1,808{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|pp=120-121}}
*1990年 2,949{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|pp=120-121}}
*2000年 3,851{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|pp=120-121}}
*2010年 7,772{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|pp=120-121}}
*2012年 7,701{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|pp=120-121}}{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}

=== 1人あたり ===
*GNP 1990年頃 11,860ドル{{Sfn|竹内|1993|p=87}}
*GDP 2012年 46,073{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=121}}{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}
*GNI 2012年 46,508{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=31}}
*GNI 2014年 51,860{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

===経済成長率===
（実質GDP、年率）
*2009年 △3.7％（金融危機と世界経済減速の影響受ける）{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=132}}
*2010年 1.5％{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=132}}
*2011年 0.9％{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=132}}
*2012年 △1.2％{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=132}}
*2013年 △0.8％{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=132}}
*2014年 1.0％{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}
*2015年 1.9％{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

===物価指数===
（[[CPI]]、年率）
*1990年頃 3％以下{{Sfn|竹内|1993|p=86}}
*2000年 2.3％{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=389}}
*2005年 1.7％{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=389}}
*2010年 1.3％{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=389}}
*2015年 0.2％{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

== 産業 ==
=== 主な産業 ===
農業国から工業国に転換{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}。

====農業・畜産====
[[画像:Linum usitatissimum field, Vlasveld.jpg |thumb|{{仮リンク|ウェーケロム砂丘|nl|Wekeromse Zand}} ヴラスフェルトの[[亜麻]]畑]]
*[[小麦]]、[[ジャガイモ]]などの農業{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}。温室あるいは砂丘で栽培される花卉（[[チューリップ]]・[[クロッカス]]・[[バラ]]）などの園芸作物{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}{{Sfn|竹内|1993|pp=86,87}}、[[亜麻]]{{Sfn|竹内|1993|pp=86,87}}。酪農{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}{{Sfn|竹内|1993|pp=86,87}}。
*2012年の穀物生産量1,731千t{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=17}}。

====工業====
*近代工業は、[[石油精製]]・[[化学]]工業{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}{{Sfn|竹内|1993|pp=86,87}}、製鉄・金属製品{{Sfn|竹内|1993|pp=86,87}}、電気機械{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}{{Sfn|竹内|1993|pp=86,87}}を主としている。
*かつての植民地大国時代の歴史に由来して{{Sfn|竹内|1993|p=86}}、[[菓子]]などの食料品の加工や{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}{{Sfn|竹内|1993|p=86}}、[[宝石]]の加工が1993年当時も重要な産業となっていた{{Sfn|竹内|1993|p=86}}。

====エネルギー====
*北部の低地と[[北海]]での[[天然ガス]]生産がある{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}{{Sfn|竹内|1993|p=86}}。2015年の埋蔵量は6,739億m<sup>3<sup>{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}。
*エネルギー自給率は100％近い{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}{{Sfn|竹内|1993|p=86}}。
*2011年の1次エネルギー自給率は83％{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=17}}。

====観光業====
*2014年の観光客数は1,393万人、観光収入147億ドル{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}。

=== 産業活動別国内総生産 ===
{|class="wikitable" style="text-align:right"
|+産業活動別GDP（2012年）
! 産業 !! 国内総生産<br>{{Small|億ドル}} 
|-
| 農林水産業 || 117 
|-
| 鉱工業 || 1,340 
|-
| 建設業 || 341 
|-
| 卸売・小売業 || 1,093 
|-
| 運輸・通信業 || 509 
|-
| サービス業 || 3,514 
|-
| 産業計 || 6,913 
|-
| GDP（再掲） || 7,701 
|}
{{Small|出典：{{Harvnb|矢野|2014|p=147}} }}

== 貿易額 ==
=== 輸出額 ===
*1990年頃 1,223億ドル{{Sfn|竹内|1993|p=87}}
*2012年 5,547{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}
*2013年 5,677{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=31}}
*2015年 4,711{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

=== 輸入額 ===
*1990年頃 1,119億ドル{{Sfn|竹内|1993|p=87}}
*2012年 5,012{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}
*2013年 5,075{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=31}}
*2015年 4,192{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

===相手先別===
====輸出先====
{|class="wikitable" style="text-align:right"
|+オランダの相手先別輸出額（2012年）
! 相手国 !! 輸出額<br>{{Small|億ドル}} !! 構成割合<br>％
|-
| ドイツ || 1,695 || 26.5 
|-
| ベルギー || 875 || 13.7 
|-
| フランス || 562 || 8.8 
|-
| イギリス || 512 || 8.0 
|-
| イタリア || 290 || 4.5 
|}
{{Small|出典：{{Harvnb|矢野|2014|p=330}} }}

====輸入元====
{|class="wikitable" style="text-align:right"
|+オランダの相手元別輸入額（2012年）
! 相手国 !! 輸出額<br>{{Small|億ドル}} !! 構成割合<br>％
|-
| ドイツ || 809 || 13.8 
|-
| 中国 || 702 || 12.0 
|-
| ベルギー || 490 || 8.4 
|-
| イギリス || 390 || 6.7 
|-
| ロシア || 375 || 6.4 
|}
{{Small|出典：{{Harvnb|矢野|2014|p=330}} }}

=== 貿易依存度 ===
*2015年 輸出63.8％、輸入56.8％{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

== 通貨 ==
*1990年頃 [[ギルダー]]{{Sfn|竹内|1993|p=87}}
*1999年1月から[[欧州経済通貨同盟]]に参加（2002年1月1日より[[ユーロ]]の流通開始）{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}。
*2013年頃- ユーロ{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}。

=== 為替レート ===
*1990年頃 1ギルダー＝0.5456ドル{{Sfn|竹内|1993|p=87}}
*2014年3月 1ユーロ = 0.7251ドル{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}
*2016年7月 1ユーロ = 117.57円{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

=== 外貨準備高 ===
*2014年3月 226億ドル{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}
*2015年 382億ドル{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

== 外交 ==
*[[NATO]]、[[EU]]加盟国{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}。
*外交は欧州統合推進、NATO体制の堅持、[[国連]]重視などが基本{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}。
*対米関係は緊密{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}。

== 政治 ==
=== 政治体制 ===
[[立憲君主制]]{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}

=== 国家元首 ===
[[ウィレム・アレキサンダー国王]]{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}

=== 政権 ===
政党は小党分立の傾向が強く、常に[[連立内閣]]の形をとっている{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}。

=== 議会 ===
二院制{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}。

===財政===
*緊縮策により財政赤字の削減に取り組んでいる{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}。
*2014年の財政赤字はGDP比2.3％で、EUの協定の3％を2年連続で下回った{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}。

===軍事===
*2015年の国防支出88億ドル（1人あたり525ドル）{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}。
*2016年の兵員36千人（陸軍19千人、海軍9.2千人、空軍8.1千人）

== 社会 ==
*2011年の発電量1,130（億kWh）{{Sfn|矢野恒太記念会|2014|p=17}}。
*2013年の発電量1,009（億kWh、水力0.1％、火力90.9％、原子力2.9％、風力5.6％、太陽光0.5％）{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}。
*1990年頃 1人あたりエネルギー消費量 5,632kg{{Sfn|竹内|1993|p=87}}。
*2013年のエネルギー供給（石油換算）7,739万t{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}。
*生活水準は高く、社会保障も完備{{Sfn|二宮書店|2017|p=337}}。
*識字率99％{{Sfn|竹内|1993|p=87}}。
*1990年頃 [[テレビ]]保有台数 478（台／千人）{{Sfn|竹内|1993|p=87}}。
*1990年頃 乗用車保有台数 345（台／千人）{{Sfn|竹内|1993|p=87}}。
*2014年の自動車保有台数 924万台（うち乗用車819万台、488台／千人）{{Sfn|二宮書店|2017|p=338により試算}}。

== 歴史 ==
{{Main|オランダの歴史}}

== 言語 ==
公用語は[[オランダ語]]{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}{{Sfn|竹内|1993|p=87}}{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}。[[フリジア語]]、[[英語]]、[[ドイツ語]]、[[フランス語]]{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}。

国際的な商業活動の中心として栄えてきたため、オランダ人は一般に外国語に堪能{{Sfn|竹内|1993|p=86}}。

== 国名 ==
1648年に北部7州が独立し、「[[ネーデルラント連邦共和国]]」として国際的にも承認されたが、政治体制の中心となった[[ホラント州]]から「オランダ」の通称が生まれた{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}。

== 宗教 ==
*1993年頃、[[カトリック]]40％、その他[[プロテスタント]]諸派{{Sfn|竹内|1993|p=87}}。
*2006年時点で、カトリック30％、プロテスタント20％、[[イスラム教]]5.8％、無宗教42％{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}。
*2013年頃、カトリックが3割弱、プロテスタントが2割弱。他にイスラム教、[[ヒンドゥ教]]、[[仏教]]{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}。
*2014年頃、キリスト教、イスラム教{{Sfn|リブロ|2014|p=28}}。

== 民族 ==
2001年時点で、[[オランダ人]]が8割{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}。他に、ヨーロッパ各地や、アジア・アフリカからの移民{{Sfn|ハンドブック|2013|p=144}}。

2010年時点で、ヨーロッパ系85.1％（オランダ人79.7％）、移民14.9％（[[インドネシア人|インドネシア]]系2.3％、[[トルコ人|トルコ]]系2.3％、[[スリナム人|スリナム]]系2.1％、[[モロッコ人|モロッコ]]系2.1％、アンティルとアルバ系0.8％）{{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}

== 国旗 ==

== 祝祭日 ==
{|class="wikitable"
! 月日※ !! 祝祭日 
|-
| 1月1日 || {{仮リンク|新年|nl|Nieuwjaar}}
|-
| 4月10日 || {{仮リンク|聖金曜日|nl|Goede Vrijdag}}
|-
| 4月12-13日 || {{仮リンク|復活祭|nl|Pasen}}
|-
| 4月27日 ||  {{仮リンク|国王誕生日 (オランダ)|label=国王誕生日|nl|Koningsdag (Nederland)}} 
|-
| 5月5日 || {{仮リンク|解放記念日|nl|Bevrijdingsdag}} 
|-
| 5月21日 || {{仮リンク|キリスト昇天祭|nl|Hemelvaartsdag}} 
|-
| 5月31日-6月1日 || {{仮リンク|聖霊降臨祭|nl|Pinksteren}} 
|-
| 12月25-26日 || {{仮リンク|クリスマス|nl|Kerstmis}}
|}
{{Small|資料：[https://www.jetro.go.jp/world/europe/nl/holiday.html ジェトロ &gt; ヨーロッパ &gt; オランダ &gt; 祝祭日] ※2020年の場合。}}

== 日本との関係 ==
{{Main|日蘭関係}}

== 特徴 ==
{|class="wikitable" style="text-align:right"
!  !! 世界順位 !! データ !! 統計年度 !! 出典
|-
| 特許の国際出願件数が多い国 || 第9位 || 4,198件 || 2013年推計値 || {{Sfn|リブロ|2014|p=72}}
|-
| [[馬鈴薯]]の生産量 || 第10位 || 710万t || 2014年 || {{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}
|-
| [[亜麻]]の生産量 || 第7位 || 1.1万t || 2014年 || {{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}
|-
| [[チーズ]]の生産量 || 第5位 || 79万t || 2013年 || {{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}
|-
| [[インジウム]]の生産量 || 第10位 || 5t || 2012年 || {{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}
|-
| [[ナフサ]]の生産量 || 第9位 || 765万t || 2013年 || {{Sfn|二宮書店|2017|p=338}}
|}

== 外部リンク ==
{{Commonscat|Kingdom of the Netherlands|オランダ}}

== 付録 ==
=== 脚注 ===
{{Reflist|20em}}

=== 参考文献 ===
*{{Aya|ジェトロ|year=2020}} [https://www.jetro.go.jp/world/europe/nl/ ジェトロ（日本貿易振興機構） &gt; ヨーロッパ &gt; オランダ] 2020年5月10日閲覧
*{{Aya|二宮書店|year=2017}} 二宮書店編集部『データブック オブ・ザ・ワールド 2017年版』二宮書店、ISBN 978-4817604118
*{{Aya|リブロ|year=2014}} リブロ『世界の国情報2014』リブロ、ISBN 978-4903611587
*{{Aya|矢野恒太記念会|year=2014}} 矢野恒太記念会『世界国勢図絵2014/15年版』矢野恒太記念会、ISBN 978-4875494485
*{{Aya|ハンドブック|year=2013}} 「世界各国ハンドブック」編集委員会『ニュースがわかる 世界各国ハンドブック』山川出版社、ISBN 978-4634640641
*{{Aya|竹内|year=1993}} 竹内啓一『新版データブック世界各国地理』岩波書店、ISBN 4005002188

{{デフォルトソート:おらんた}}
[[Category:オランダ|*]]

[[en:Netherlands]]