ヴァンダ・ルッザート

ヴァンダ・ルッザート（Wanda Luzzato, 1919年3月6日 - 2002年9月25日）は、イタリアのヴァイオリン奏者。

ヴァレーゼにて、ヴァンダ・ヴィターリ(Vanda Vitali)として生まれる。３歳頃からヴァイオリンを始め、アリオダンテ・コッジに師事。５歳の頃には人前で演奏するまでに上達した。その後、ミラノ音楽院に入り、アルベルト・ポルトロニエリのクラスで学んだ後、12歳で卒業している。1932年にはウィーン国際ヴァイオリン・コンクールに参加し、ジネット・ヌヴーと同列の４位に入賞したが、このコンクールで審査員だったイェネー・フバイと出会い、フバイから無償のレッスンを受けることとなった。フバイの許での修業中、1933年にはヘルシンキでジャン・シベリウスのヴァイオリン協奏曲を作曲者臨席の下で演奏したり、1934年にはフバイの指揮下でヨハネス・ブラームスのヴァイオリン協奏曲を演奏したりして名声を得ていった。1948年にアラム・ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲のイタリア初演奏をミラノ・スカラ座で行った際に独奏を務めた。1965年からトリノ音楽院で教鞭を執り、翌年からミラノ音楽院に転じた。

ミラノにて死去。